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映画と料理と日常生活の事に付いて書いています


by salsalgod
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レクイエム

ヴァンダムの映画もそろそろ限界かなと思っていた。
そしてどうせ仕方ない映画だろうと思ってみた。出だしはあまりパッとしない感じで始まった。
しかし見ているうちに、今迄と違うヴァンダムに目を見張った。

復讐に燃えるヴァンダムは今迄も見て来たはずだった。しかし何かが違う。

ここでヴァンダムとスティーブン、セガールを比較してみよう。
スティーブン、セガールは沈黙の艦隊で当てた俳優である。それから彼のなんの脈絡もない沈黙シリーズが続いた。もう数えきれない程作られたので、趣向をこらしても飽きて当然である。
それはスティーブン、セガールが出てるからである。それが決定的な面白くないと思う敗因だと思う。
そして彼はなんと言っても演技が下手である。シュワルツネッガーみたいな肉体派でもないし、ただアクションだけで引っ張っていくのは無理がある。

そしてヴァンダムである。彼を最初に見たのはサイボーグだったと思う。
生身の人間がサイボーグに立ち向かうと言う映画だった。あれはあれで面白いアクション映画だった。
そして彼も数々のアクション映画に出て来た。ジョン、ウーとも組んだ。そしてリンゴ、ラムとも組んだ。
SFにも挑戦した。しかしワンパターンから逃れる事は出来なかった。
でも私は密かに彼の事をかっていた。どこかしら哀愁のある顔がいいじゃないか。
うまくない演技なんだけど、それでもなんとかいい演技をしようと言う思いが伝わっていた。
そしてレクイエムである。かれもかなり年取った。それはいたしかたない。

でもこの映画でただのアクション俳優から脱皮したのだ。
何故ならば今回のヴァンダムはアクションが少ない。バイクのシーンもきっとスタントマンを使っていると思う。
この作品では演技力を重視している。そこがいい。もちろんアクションシーンもあるがそれは二の次に置いている。この作品が評判がどうかは知らない。しかしこの映画はヴァンダムjの分岐点であることは事実だ。

キャメラがいい。ダークな感じを出しており本当に復讐に燃える男を演じている。
今迄と力の入れ方が違うのが分かる。そして表情も全然違う。ハードボイルドと言う言葉がまだあるかどうかは分からないが、そのものである。この映画以降の彼が楽しみである。最近売れない彼の映画があったがそれは見なかった。だからDVDで見てみたい。しかし彼はこれからの俳優であると信じている。
by salsalgod | 2009-07-03 16:18